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図18 解析結果

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(4)実船実験のまとめ
・今回行ったX線法と磁気歪法の併用による残留応力計測法では迅速かつ広範囲の計測が可能であった。更にX線法に関しては下向きの計測のみであったが、前述の改良装置を用いれば、計測場所の大幅な緩和が期待できる。
・提案した固有歪法による残留応力解析結果は実船計測結果を再現しており、提案手法の妥当性が確認できた。
・角回しすみ肉溶接ビード止端部の残留応力は母材の降伏点相当である。これは試験体の結果とも一致していた。
・座屈に影響を及ぼす船底板のロンジ間中央の残留応力は船体の長手方向で平均的には−20〜−40Mpaである。
(すみ肉溶接近傍を除く)
・ブロック段階から建造終了までに至る残留応力の変化は、実船計測およびシミュレーションの結果から、約±30Mpaの範囲である。

 

 

 

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